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ふぇあんぶぇ~ Fernweh

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シュタインベルグ先生

大好きな先生が居る。
わたしがドイツから帰国して、元から薄っぺらかったドイツ語力が更にどんどん落ちていくのを痛感しながら、これでいいのかとフラストレーションのたまる毎日を送っていたときに、学科の先輩からシュタインベルグ先生の講座を教えて頂いた。

ドイツ語を本気で学ぼうと語学学校に通おうとすると、駅前留学とか英会話の○○ONとかはクソで、(←※非常に偏った独断と偏見の営業妨害です!)ドイツ語界隈ではゲーテインスティテュート一択だった。ドイツ語会話教室と名前の付くところは無数に有るけれど、そこで事足りたというドイツ語学科生は見たことが無い。ゲーテは質はとっても良いらしい(笑)けれど授業料がばか高い。
そんな時に学科の先輩からシュタインベルグ先生の講座を教えて頂いた。

シュタインベルグ先生の講座は「無料」だ。月々のロッカー代が100円程度と、司会当番になった人が買うお菓子代。むしろ一番お金がかかったのは、その講座の後で生徒達で行く晩御飯だった(笑)。そうして毎週土曜日、12:30~20:00迄の授業でゲロゲロいう生活がはじまった。
質はものすごく良かった。自分にとっては物凄く難しく、行けばストレスになったが、ドイツに居たときよりも、この講座に通ってからのほうがドイツ語がましになった。
先生は長年東京外大の教授をやって来られて、この講座は完全にボランティアのようなものだ。非常に質の高い授業を、80歳に近い先生が、8時間ぶっ通しで、無料でやってくれる。
何でもかんでもお金にするこのご時世に、こんなものは有り得ない、存在し得ないと思っていた。この講座をもしばか高い有料制にしたって、生徒は来るだろう。なのにそれをしない。
授業は昼からはじまるが、夕暮れになるまで先生は照明をつけない。できるだけ外の明かりで、という意味不明な拘りでそうしていた。その事がとても懐かしい。私の電気に対する考え方も変化して、いままでは暗い部屋に居ると寂しいかんじがして、日中でも明るい照明をつけていたが、今は、電気をつけなくとも生きていけるんだと思っている。

【追記】
シュタインベルグ先生のところに書簡を出すときは、宛名に「石山」と書く。
Stein:石
Berg:山
超真面目一徹ってかんじなのに、こういうお茶目なことをするところも魅力。